F-4FJ 「ファントムⅡ」

【キット名】F-4EJ ファントム Ⅱ(日本航空自衛隊 要撃戦闘機)
      F-4EJ PHANTOM Ⅱ(J.A.S.D.F. INTERCEPTOR)
【メーカー】ハセガワ
【シリーズ&№】C1(00331)
【スケール】1:72
【定価】1,000円
【パーツ数】69ピース


実はこれまでのところ、現用機を完成させたことがありません(笑) 博物館開館にあたって、どうしてもこれを紹介したくて、購入することにしました。実は「ファントムⅡ」は1966年、"飛行機のハセガワ"が最初に手掛けた1/72航空機キットなんだそうです。それ以降、様々なバリエーションを生みながら今に続いているのですね。ハセガワの歴史は「ファントムⅡ」と共に・・・そんな感じですね。実機も、1960年の運用開始から間もなく60年が経とうとしています。既にアメリカ本国では退役となっていますが、日本をはじめ世界数か国で現役。5,000機を超える数が生産され、多くのバリエーションが開発された事実が、この機体の完成度の高さを物語っています。


■パッケージ

ボックスアートは小池氏による、第302飛行隊の機体が描かれています。千歳所属の機体ということなので背景は北海道の大地でしょうか。このボックスアートのバージョンが登場したのは2003年。その前にも様々なバリエーションで頻繁にキット化されているようです。

余談ですが、下の写真は、冒頭に紹介したハセガワ初の航空機キット『マクダネルF-4 ファントム』のパッケージ。ボックスアートもノスタルジックです。


■パーツ&ランナー

パーツはクリアパーツを含めて5ランナーで構成。Fランナーの翼のレイアウトなどは絶妙です。モールドは細かなリベットなどを再現していますが、基本的に凸モールドになっています。バリは意外に少ないですが、動翼部分などの深めの凹モールド部分は、多少エッジが甘くなっています。

ランナーAには胴体左側と、AIM-7Eスパローやパイロンなどがセット。

ランナーBには胴体右側とタンク類。

ランナーEには、これまたデッカいタンクと足回りパーツ、コクピット周辺、パイロット2名など。コクピットはメーターなどのモールドが細かく再現されています。デカールには準備されていないので、塗装で再現する必要がありますね。

ランナーFは翼関係と、お腹部分。主翼と水平尾翼のレイアウトが気持ちいいです。

クリアパーツのGランナーはキャノピーともう一つ小さなパーツがありますが、本キットでは使用しない模様。それにしても現用機のキャノピーは枠が少なくていいですね(笑)


■デカール

現用機キットの特徴に、デカールの多さがありますよね。このキットはまだ可愛いものかと思いますが、それでも90点以上のマークが用意されています。多くても3、40点程度の大戦機に慣れた身からすると、気が遠くなるような数です。部隊マークは、ボックスアートに描かれている第302飛行隊以外に、第301飛行隊、第303飛行隊、第306飛行隊のものが用意されています。いずれも個性的なマークで、どれをチョイスするか悩みそうです。


■説明書(インスト)

開いた時の短辺がA4より少し大きい変形サイズ。黒青2色刷りで、塗装部分が分かりやすいものになっています。組立工程で注目したいのは、尾翼の取り付け角度の指示があること。インストの図に重ねて調整すれば良いんでしょうかね? 塗装は指定色をそのまま使えば良い感じで、調色しなかればならない色はなさそうです。翼端灯などの塗装指示が細かくて大変そうです。



【インストの機体解説】

マクダネル・ダグラスF-4EJファントムⅡは、日本航空自衛隊の要撃戦闘機で、アメリカ空軍の戦闘爆撃機F-4Eを基本形としています。F-4EJはF-4Eの爆撃管制装置と空中給油装置を取外して要撃専用機に改修され6個飛行隊140機が配備されています。F-4EJの140号機(17-8440)は、国内生産最終号機であるばかりでなく、全ファントム生産最終号機(5,195機目)でもあります。

(えー!そうだったのか!正真正銘の最後の一機!)

神名樋野航空模型博物館

50を前に再びプラモデルづくりに目覚めてしまった出戻りモデラーの未体験ゾーン、飛行機モデルの世界をテキトーな感じで記録していきます。

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